「女性自衛官という難問~軍隊への男女共同参画~」

2025年10月02日

「女性自衛官という難問~軍隊への男女共同参画~」
@衆議院第一議員会館
主催 : 現役自衛官セクハラ国賠訴訟の支援 クローバーの会

皆さんは自衛隊内において様々なセクハラ・パワハラが生じ、複数の国家賠償訴訟が起こされているのをご存知でしょうか?

本日は現役自衛官セクハラ訴訟の傍聴&ミニ報告会ののちに行われる集会・シンポジウムに参加して参りました。

日頃お世話になっている武井由起子弁護士が司会とあらば、飛んで行っちゃいますよねーーーーッ!

第1部 基調講演
軍隊への男女共同参画 ~女性の権利の実現と軍事化の諸相~
久保田茉莉(憲法学者、日本体育大学助教・専門は憲法学、フェミニズム法学、ジェンダー研究)

第2部 シンポジウム
久保田茉莉(基調講演者・憲法学者)、角田由紀子(弁護士)、佐藤博文(弁護士)
司会進行:武井由起子(弁護士)

〜主催者説明〜
女性兵士の問題はフェミニズムの典型的な論点として、世界的にも過去様々に議論されてきた。「男女共同参画」とでも言うべき女性兵士の役割増強はジェンダー平等に資するのか、このような女性兵士のありようが自己決定権によって肯定されうるのか。『軍隊への男女共同参画』の著者である憲法学者の久保田茉莉さんからお話頂き、自衛隊という特殊性を踏まえ、自衛隊の中で起こっているハラスメント問題が解決しないまま、男女共同参画の文脈で推進されていくWPS(女性・平和・安全保障)の問題なども考えたい。

〜私なりの受け止め〜
久保田茉莉さんのお話も豪華メンバーによるパネルディスカッションも大充実で、あっという間の2時間でした。

ご著書でさらに理解を深めたいと思いますが、自己決定と自己責任をセットにさせてはいけません。

自衛隊に好きで入ったのだから、組織を守るためにセクハラ・パワハラは我慢しなくてはいけない、なんてことはありません。

ハラスメントを肯定する文化、声を上げたものを罰する文化にNOを突き付けていく。

軍隊(自衛隊)という国家公認の暴力装置の中で人権尊重の実現を目指し、そしてそのことが軍隊自体の縮小・解消に向かう…そして災害救助を主たる任務とする機関へ。

隊員の命を守り、隊員に誰も殺させないためにも、目指すべき道ではないでしょうか。

私にとってはそんな希望を抱かせてくれるひと時となりました。

原告が勇気を出して仰った言葉にも勇気づけられました。

市民一人一人が文民統制という言葉を今一度思い起こし、こうした集会に参加したり発信することが防衛省・自衛隊へのプレッシャーになるのではないか。

はい、しっかり実践いたします!

そうでないと、隊内でのパワハラ・セクハラにとどまらず、それがより大きな不正となり、市民への抑圧行為に繋がりかねません。

現に、宮古島で抗議活動をする市民への恫喝が起こり、防衛大臣が抗議活動に良識を持てと言ってはばからない状況があります。

そうした大きな観点からも、自衛隊のセクハラやパワハラについての裁判に注目し、勇気ある原告を支援して参りましょう!

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