2023年3月30日、ツアー5日目。
本日もこの時期のバンクーバーとしては珍しい快晴です٩(ˊᗜˋ*)و
(ホテルからのおなじみの風景。カーテンを開けるたびにうっとりします)
ウッドランズ・メモリアルガーデン
本日はウッドランズ・メモリアルガーデンの見学です。
ウッドランズ・メモリアルガーデンは、1996年に閉鎖されるまで127年もの長きにわたり、様々変化しながらも隔離された精神病院・収容施設として運営され、3000人以上が亡くなったといわれる施設の跡地です。
建物は残っておらず、敷地内にあった墓地跡地をメモリアルガーデンとして整備されています。
先住民に対する略奪など、カナダは過去と向き合った上で共生の未来を創ろうとする姿勢が素晴らしく、このメモリアルガーデンも、精神的・知的障がい者を隔離施設に収容してきた歴史と向き合い、これからは脱施設を基本とし、精神的・知的障がい者も地域で共に暮らしてゆくのだという決意を表すもの。
これぞインクルーシヴ社会です。
本日も皆さんと合流して一緒に公共交通機関で現地に向かいます。
利用したスカイトレインでは、車両に乗る際も駅員の介助は不要です。ホームまではエレベーターやスロープが完備され、乗車の際にも段差がないから!
ご覧ください!おぉ~ッ(゚O゚)
車いすだけでなく自転車も!なんとも大らかです(≧∇≦)
メモリアルガーデン周辺にはトイレとかにもないよとお聞きしていたので、columbia駅の周辺で探したところ、こんなに素敵な公園の公共トイレを発見!
地元の高校生?らしき若者たちがトイレを案内してくれました。ありがとうバンクーバーーーッ♡
トイレの中にホームレス?らしきカップルがいて、洗面台の所でなんとも表現しがたいようす(薬の摂取なのか・・)でうずくまっていて一瞬たじろぎましたが、攻撃的な感じではなくひたすら謝り続けているような状況だったので個室を使わせてもらいました。
初日に案内してもらった、ホームレスの人々が集うエリアが思い出され、インクルーシヴ社会であっても・経済発展している国であってもこうした格差は生じてしまうことを実感させられました。
複雑な気持ちでバスで移動。
ウッドランズ・メモリアルガーデン。
ガイダンスをして頂きながら、園内を散策いたしました。
先述のような歴史を有するため、全国に散らばっている3000人分の墓標を収集し、集められた分をこのように掲示されています。
沖縄県の平和祈念公園の「平和の礎」のよう・・・。空いているスペースは、これから見つかるかもしれない人々の墓標のためのスペースだそうです。
悲惨な歴史と裏腹に、素晴らしいお天気、パーク周辺の美しい住宅の様子。考えさせられます。
こらは施設の一部を再現したもの。隔離され、鉄格子から見上げる空はいったい何色だったのか。
身長180cmの私が背伸びしてもこんな感じです。
日本では今でもこれに近い状況が続いているのではないでしょうか。地域から隔離されているために監視が行き届かず、労働条件等もよろしくないのかも知れない。
多くの方は真摯に働いていらっしゃっていても、虐待事件も後を絶ちません。
臭い物に蓋をするように人里離れた地域に隔離するのではなく、脱施設化をはかり、精神的・知的障がいを有する人々も地域で共に暮らせる社会を目指す。
インクルーシヴ教育のその先、インクルーシヴ社会の在り方です。
Davie ST デイヴィー・ストリート
ウッドランズ・メモリアルガーデンから移動して、ダウンタウンを散策しながらデイヴィー・ストリートへ。
デイヴィー・ストリートはLGBTQコミュニティが発展し、お洒落なレストラン、カフェにクラブなどが林立しているエリアです。今回は昼間一度訪れたのみでしたが、夜遅くまでイケイケに盛り上がっているそうなので次回のお楽しみです♡
そもそもバンクーバーでは、この通りの他のエリアでも十分にLGBTQフレンドリー!
メインストリートであるロブソン・ストリートのウインドゥでは、このようにレインボーステッカーが貼られていたり旗が掲げられているお店がたくさんあります。
こちらなんてバンクーバー警察によるステッカーなんですよ‼
LGBTQに対する犯罪・ハラスメント・嫌がらせなどから安全なエリアであることの証です。
バンクーバーでは、LGBTQタウンでなくても当たり前の光景。心強いです!
ダウンタウンの中心からでも海と雪山が見られます。なんて素敵な街!(≧▽≦)
これまでの報告ブログにも書いていたように、街のあちらこちらに桜が咲き乱れていて驚きます。
心がワクワクするような住宅もたくさん!
そして着きました、デイヴィー・ストリート。早速レインボーの交差点がお出迎え♡
どこまでもどこまでも、レインボー・フラッグがはためいています。わかりますか?
ビルのてっぺんにもレインボー‼
塀までレインボー♡
通りを歩いているだけで高揚感に包まれます。
こちらは歴史あるグッズ販売店であり情報・文化発信拠点である「リトル・シスターズ」。
バンクーバー・クィア遺産に指定されているようです。
バンクーバーは現在はLGBTQフレンドリータウンとして名を馳せているけれど、それは先人が闘って来て下さったから。政府からの弾圧やアンチ・ゲイ勢力による3度の爆破事件も乗り越えてきたと記されています。
日本では多くの人々の理解は進みLGBTQフレンドリーな雰囲気もありますが、一方で、決してその存在を認めない宗教右派や宗教右派を支持層とする政党・政治家による頑なな抵抗で、差別から守ってくれる禁止法も同性婚も認められていません。
せっかくこの世に生を受けましたので、こうした状況を吹き飛ばせるほどの世論や仲間を獲得できるよう、ますます精進しようと決意を新たに致しました。
皆様からのお力添えが必要です、これからますますよろしくお願いいたしますね♡
「プリティ・ウーマン」ミュージカル‼
夜には、たびたびご紹介している地元在住のYさんがチケットを手配してくださり大好きなミュージカルへ!!
海外で観劇するのは初めてなのでドッキドキです。
先ずは腹ごしらえと、軽く一杯(*゚∀゚*)
オシャンティー♡
濃密な研修の合間、乾杯で英気を養いました!昼間っから飲んでいるわけではなく(´ε`;)、8時近くまで明るくて驚きます。この先どんどん日が長くなり、10時11時まで明るくなるのだとか。感覚が乱れそう・・(°д°)
劇場はバンクーバー市立劇場。
席で飲食自由なので、映画館みたいにポップコーン頬張りながら!一杯やりながら!楽しむのがバンクーバー流のようです。
チュッチュのシーンではヒューヒュー歓声が飛び交い、素敵なシーンでは大歓声‼
楽しいーーーッ♡
誰が出ているとか下調べなしで挑んだものの、歌声ですぐにエドワード役(映画版ではリチャード・ギアでしたね)がアダム・パスカル(RENTのロジャー役といえばその凄さがお分かりいただけると思います)だと気づいた私、イェイ!٩(ˊᗜˋ*)و
(顔が酔っぱらってる?!素敵な劇場と素晴らしいパフォーマンスにご満悦です)
Yさん、素敵な夜をありがとうございました☆
さぁ!いよいよ明日は研修最終日です。
本日も長い文章にお付き合い下さりありがとうございました<(_ _)>