「愛国心。~今日12月10日は『世界人権宣言の日』~」

2023年12月10日

ここ最近、日本における外国の方について思いを巡らしています。

きっかけは、ユーロスペースで開催された映画祭「移民とわたしたち」に参加し、2作品を鑑賞したことが大きいです。

1作目は「東京クルド」

仮放免許可者は入管施設からは出られるけれど、働くことも出来ず健康保険に加入もできない。

クルド人の青年が入管職員に問う。

「どうやって生活すればいいのですか?」

入管職員は答える。

「それは自分たちで何とかしてよ」

日本の話ですよ。入管職員はさらに言う。

「頼むからどこか他の国に行ってよ」

日本の公務員の発言ですよ。
安全保障政策の足を引っ張っています。

日本における外国人の扱いは、安全保障政策・防衛政策だと私は思います。日本を好きになってくれる人々、敬意を持ってくれる人々を世界中に広めるのは立派な安全保障政策・防衛政策です。

天井知らずな予算も、武器も弾薬も要りません。

2作目は「バンクーバーの朝日」

こちらは逆に、カナダに移民した日本人の物語。今春バンクーバーにインクルーシブ教育の視察に訪れた際、戦前に多くの日本人がカナダに移民としてやってきた歴史を知りました(その模様を綴ったブログはコチラ→「バンクーバー・インクルーシヴ教育スタディツアー2/6日目~日系移民の歴史とともに~」)。

そして日本がカルト宗教団体と結託して政策を歪め、大企業や富裕層を優遇するために税にあり方を歪め、差別主義議員を優遇する政権を国民が選択してきた結果、日本は物心ともにどんどん貧しくなって、今や再び日本人が海外へ出稼ぎに行かねばならない時代となりました。

カナダで苦労された先人たちも、さぞかし嘆いていらっしゃることと思います。

にもかかわらず、未だに先進国気取りで非白人の外国人に対し無礼な態度を取る日本人がたくさんいます。こんなニュースがありましたね。

3歳児に「日本語しゃべれねえのか」 母子への不当聴取訴訟、東京都は請求棄却求める

入管職員のみならず、まさかの警察官までもがアジア系外国人に対して差別的な対応をしていた可能性を指摘され、裁判を起こされているのです。

発端は、差別言動を取った公園で子どもを遊ばせていた日本人男性。「在留カードを見せろ」とは何様なのでしょうか。

でも、日本において日本人でありマジョリティ側である私も、外国人とトラブルになった際に同じような言動を取る可能性は十分ありますし、無意識のうちに足を踏みつけるような言動を取ったことがすでにあるかも知れません。

私が大嫌いな「歩きたばこ」をしている外国人に対し、

「こんなことするなら日本から出ていけ」

と思ってしまったこともあります。偉そうなことは言えない私です。

だから、二度とそんな風に感じることがないよう、もっともっと学び、成長したいと思うのです。気持ちの問題だけでなく、外国人に対して差別的な対応を取れない仕組み・制度・法律を構築しなければいけないと思うのです。

そう思っていたところに、「国際人権から見た日本の入管法の問題点」という勉強会の情報が入り、渡りに船と参加して参りました。

もともと入管法改悪阻止のために活動して参りました。

3度目の難民申請以降は母国に送還できるという規定の問題、支援者に仮放免者を監視させるという残酷な制度(そうしないと外に出してもらえないから仕方なくそうせざるを得ない仕組み)など皆さんにも訴えて参りましたが、

今回の勉強会で、そもそも私は「国際人権」というものが分かっていない、基礎知識が身についていないということが分かりました。

講師の藤田早苗さん(『武器としての国際人権』著者で、国際人権法専門家)のバイタリティに圧倒され、もっと学びたいと鳥肌が立ち、早速12月17日に行われる藤田さんの講演会にその場で申込みました。著作も注文しました。

今日12月10日は『世界人権宣言の日』です。他国内のことであっても、人権が踏みにじられていることにNOを突きつけることは、内政干渉ではなく国際関心事であると宣言されてから75年。

実はこれは誤訳で、Universal Declaration of Human Rights ですから、本当は『普遍的な人権宣言の日』ではないかとの指摘に目からウロコが落ちました。

人種、性別、信条、性的指向や性自認などあらゆることに関係なく守られるべき人権。

人権とは思いやりではなく、安心して心地よく暮らせる権利、そして政府に対してそれを求める権利。政府にはそれを実現する義務があるのです。

発せられる言葉の数々にポロポロと目からウロコが落ちまくりました。

仲間には優しく思いやりを持てるけれど、仲間ではない人々には優しくできなかったり思いやりを持てなかったりする。自分と考えが全く異なる人や、犯罪を行った人や、在留資格のない人や、歩きたばこをする人ッ(´ε`;)でも、それでも、その人の人権は守らなければならない。

当たり前のことだけれども、頭を殴られたような衝撃を受けました。その当たり前のことを、我が日本政府が守っていないのです。

傍観者は共犯者。

人それぞれやり方はあるけれど、私は国会に身を置いて、この当たり前のことを実現したい。魂が震えるような感動でした。

もっともっと学びたい。

17日までに何とか読み終えて参加できるよういたします。また皆さんにもご報告・シェアいたします。

感動のあまり質問コーナーで手を上げてしまいました( ´艸`)

「藤田さんは凄いバイタリティですが、その根源はいったい何ですか?」

お聞きしたところ、こんなお答えが帰って来てまたしびれました。

「愛国心です。」

あぁ私も同じだと、胸が熱くなりました。

藤田さんは、

「イギリスから日本を見ているから。それなのに反日とか言ってネットでは散々叩かれます」

と仰っていましたが、こちらも私と同じ!感動!

愛国心を掲げながら日本を貶めるカルト教団と結託し、大企業から裏金を受け取って政策を歪めて庶民を苦しめ、日本を原発まみれにし、汚染水を放出し、様々な少数者の人権を踏みにじり、国民に対してDVや経済制裁を加えるエセ保守を蹴散らしたい。

人々の人権が尊重され、安心して物心ともに豊かに暮らせる日本を目指します。

よだかれん、開眼です。


(駅までの帰り道、表参道のイルミネーションに遭遇!)


(上京して32年にして表参道イルミネーション・デビューッ☆)