「養育費は面会交流の対価ではありません‼~新宿区で養育費確保支援が始まります~。」
2022年03月16日
皆さんこんばんは、新宿区議会議員・行政書士のよだかれんデス♡
昨日は午前中に「新宿区成立75周年記念式典」が新宿文化センターにて執り行われました。
(真中をご覧ください!豪華なお花でうっとりしていたところ、本日区長室前に活けられていました。どなたがやったのか分かりませんがそういう姿勢、素敵です♡)
消防団、民生委員、保護司等々地域で様々な活動にご尽力下さっている皆さんの表彰が行われたり、新宿区立学校を卒業されたヴァイオリニストの奥田雅代さん&ピアニストの篠﨑朝子さんによる素晴らしい演奏が奏でられたりとあっという間のひと時でした。
普段の活動でこうした皆さんとあまり交流がない私としては、たまにこうした式典にお招きいただくととても新鮮でドキドキし、そして深く頭が下がります。
一方で、こうして区と結びつきのある方ばかりが区民ではありませんので、私としてはそうした皆さんの思いを代弁できるよう意識して活動して行きたいと思います。
ひとり親家庭の養育費確保支援事業が始まります
話変わって。
新宿区では、来年度から「ひとり親家庭の養育費確保支援事業」が始まり、公正証書作成に要する経費や弁護士の相談料の助成がなされます。
このようにご報告すると、多くの方は「あらいいじゃない」とお感じになるかも知れません。
が、私としては危険性もあるのではと感じ、予算審査においてかなりしつこく進言申し上げました。
と言いますのも、別居親の中には養育費の支払いを面会交流の対価のように捉えている方も多いためです。
そこで区の事業において、職員や相談員・支援員が同居親に対し
「養育費払って貰うんだから面会交流させてあげなきゃ~」
などと無邪気にアドバイスをすることのないよう、強く要望いたしました。
面会交流がすべての子の利益に叶うというのは幻想です。
中には、DVや性虐待等により面会交流をさせない方が子の福祉・利益にかなうご家庭もあるのです。
DVの本質は暴力をふるうことそのものではなく、支配とコントロールなのだそうです。
(後輩ニューハーフから豪華なプレゼントを頂きましたぁ♡名前入り~!質素倹約に努める自分では手に出来ませんのでうっとり♡女っぷりが上がっちゃいそうです( ´艸`))
暴力自体は支配のための手段にすぎず、例えば養育費の支払いや面会交流が同居親と子どもへの支配を継続するための手段として利用される場合も多い。
当事者さんとの勉強会でも、この自治体の養育費確保支援や面会交流支援事業については不安の声が上がっていました。
家庭裁判所においても原則面会交流実施論が根強くはびこり、DV被害者に対しても「離婚してもパパとママ」ということで、別居親との面会交流を強制する現状があると当事者の皆さんからもお聞きしています。
共同親権を進めるアメリカでは面会交流時や共同監護時に子どもが殺害される事件が年平均約70件起きており、日本でも面会交流時に元妻が殺害される・子どもが無理心中で殺害される事件も起きています。
区の事業ではそのようなことがないようにとしつこく養育費と引き換えに面会交流が強要されることがないよう念を押させて頂きましたが、区としても元来、相談事業において元家裁調停員などが面会交流を強制することがないよう運用を図っている旨の答弁を頂きました。
以前、学校を面会交流の場に提供させようという別居親らのロビー活動が全国各地で活発に行われた際も、新宿区は適切に子どもや同居親、教育の場をしっかりと守る姿勢を堅持してくれていたので信頼はしているのですが、新たな事業実施に向けて改めて思いを伝えました。
国が補助金を出しているため、各自治体でこの事業が展開されることと思いますので、自治体議員の方でこのブログをお読み下さっている方がいらっしゃいましたら、執行機関に対して是非被害当事者の皆さんの声をお伝えいただけたら幸いです。
本日は予算特別委員会最終日で予算案に対して反対いたしましたので、明日以降でまたご報告いたします。
最後までお読み下さり誠にありがとうございました。