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  • 武井弁護士の「日本の貧困の原因~自衛隊に子どもを差し出すまで~」を拝聴して。

皆さんこんばんは、新宿区議会議員のよだかれんです。
本日は「憲法カフェ」に参加させて頂いて以来親しくさせて頂いている、 武井由起子弁護士 のオンライン講演「日本の貧困の原因~自衛隊に子どもを差し出すまで~」を拝聴しました。

武井先生がこう言ったという事ではなく、私が感じたこと、受け取ったことをシェアさせて頂きますね(筆責は私です)。

今や自衛隊が経済的徴兵制とも言われるほど、経済的に恵まれていない地域からの入隊者が多いということは聞いておりましたが、実際に一覧表で示されると胸が苦しくなる思いがいたします。

入隊率第1位は青森県で、私の第二の故郷・沖縄県が、県民所得最下位でありながら入隊者数は12位(2015年度高校新卒)ということで少々意外でした。

青森県は5カ所に原子力発電所を有して原発銀座と言われていたり、使用済み核燃料の再処理施設が置かれ、使用済み核燃料を再処理する過程で廃棄される高レベル放射性廃棄物を一時貯蔵していることでも知られています。もちろん、他の原発立地自治体同様、経済的理由での誘致であり、あらゆる場面で貧困問題が絡んでくることを感じさせられます。

母親である場合が多い ひとり親家庭 の半分は貧困家庭であり、他国と大きく異なるのが、「母親が就業していても貧困である」ということ。多くの国では、ひとり親家庭でも母親が就業できれば貧困から脱するのに日本ではなぜこのような状況なのか?

男女で収入格差が大きく、子を持つ女性の賃金差別がOECD30ヶ国中最下位だからです。

当然夫婦そろっている家庭でも格差が存し、妻に夫と対等以上の収入がある割合はわずか5,6%で世界最低ランク。ガビビ―――ンです(((゜Д゜;)))

この状況で精神的に対等でいるというのは難しいですよね。社会のあらゆる場面で男性優位であるという事でもあると思うので、様々な制度や法律も男性優位になっていて、例えばDVなどが判明しても、日本の場合は男性を家からつまみ出す制度ではなく、逆に女性と子供を保護します。

これは、男性を対象にすると経済力など様々な力を有するので訴訟等面倒が大きくなるから、それなら女性をシェルターなどで保護した方が面倒が小さい・・ということでしょうか・・。おかしな現状だと思います。

多くの犯罪では加害者が身を隠して逃げるのに、DVは被害者が身を隠して逃げる・加害者が大きな顔をしてのさばる特異な犯罪と言われます。

復古主義的な「親子断絶防止法案」が立ち消えとなって安心していたら、共同親権の法制化である「共同養育支援法案」を目指す運動が活発化しています。

DV加害等を理由に家庭裁判所に面会を認めて貰えなかった加害親が活発に顔を出して運動している場合もあると言われ、被害者側は居所を隠して暮らしているために声を上げて反論することが出来ません。

共同親権法制化は、「DV被害者を、永続的に加害者の支配から逃れることを出来なくさせる制度」とも言われています。

居所や進学や医療等様々な重要事項を決めるたびに相手側の合意を得なければならなくなるのです。対等な関係でない、支配下にあるような関係で相手と向き合わなければならない・・被害親にとってどれほどの苦痛でしょうか。

現行の単独親権のもとでも、そうした相手でなければ共同養育は可能で、現に多くの方がそうしていますよね。家庭裁判所が原則面会交流実施を求める現状ですら面会交流が認められない人ということは、それなりの深刻な事情を有する人であるという事です。

多くの方にこの問題点に関心を持って頂き、人々が問題点に気づかぬ間に「子どもには両親が必要だよね」とあっさり共同親権法制化が決まってしまうことがないようお力添え頂きたいです。

推進派の皆さんがおっしゃる「子どもの連れ去り」「虚偽DV」は、「子連れの緊急避難」「診断書など客観的・物理的証明が難しい経済的・精神的・性的DV」です。

最近新聞報道などでも、共同親権推進派の言い分のみを書いている記事が目立つようになってきましたが、居所や顔や名前が加害側にばれてしまうことを恐れて声を上げられない単独親権を求める皆さんに心を寄せて頂けたら幸いです。

子どもを軍隊に差し出さないために、貧困を生み出さないために、子どもたちの安心安全を守るために、半径5メートル以内で起こっているおかしいと思うことに声を上げてゆきましょう。ジェンダーバランスがおかしいなと思ったら声を上げてゆきましょう。

そうした勇気あるちいさな一歩が、世界を・社会を大きく変えてゆくのではないでしょうか。

本日、武井先生のお話を聴いて感じたことを書き綴ってみました。
心から尊敬し、憧れる方です。

あやかって参りたいと思います✧*。٩(ˊωˋ*)و✧*。