「OLIMPICS KILL THE POOR~さよならオリンピック~」

2021年08月08日

皆さんこんばんは、新宿区議会議員のよだかれんデス。

本日の東京都陽性者数は日曜日としては過去最多の4066人。
直近7日間平均でもいよいよ4000人を超えました。

この期に及んで開催は正しかったというIOC会長、感染爆発と五輪は関係ないという首相、コロナ対応は適切だったと口にする組織委員会会長。2週間後、3週間後、世界がどうなっているか非常に興味深いです。

以前からお伝えしているように、私はコロナと関係なく五輪開催に反対の立場でした。

それは主に経済的な理由で、莫大な開催費用を負担するだけでなく、閉会後のハコモノが生み出す何十億という年間赤字運営費を私たちが負担することになるからでした。

今大会では、嘘と疑惑と欺瞞によって誘致されたことや、コロナ感染拡大、歴史改ざん主義者・差別主義者・極右思想の持ち主等が中心となって組織された委員会に運営されていることなどが反対理由に加わりました。

また、近代オリンピックの父・グーベルタン伯爵は死ぬまで女性がオリンピックに参加することに反対していたこと・オリンピックは男性のためにあるスポーツの祭典であり、女性はオリンピックに出場できるような優秀な男子をたくさん産めばいいと考えていたこと、貧困者の排除が加速し、警備やテロの名目で街の管理が進むこともわかりました。

開会式でわざわざ自衛隊の方に日の丸を掲揚させたり、あちらこちらの会場警備に制服を着た自衛隊が活用されている光景は皆さんの目にはどのように映りましたでしょうか。

五輪は一商業イベントにすぎず過分な税金が注がれるのはおかしいというだけではない、スポーツを存分に政治利用するためのイベントなのだと遅ればせながら認識しました。
国威発揚のために国同士がスポーツで競争させられ、国旗を掲げ、国家を歌う。国家権力者にとってはこれほどおいしいイベントはありません。

どれほどコロナ感染が拡大していようと強行したかったのはこのためだったのねと遅ればせながら感じています。一部の人のお金儲けのためであり、菅政権の政権浮揚のためであり、でも最大の目的は、国旗・国歌ひいては国家を敬う国民にするための洗脳。

メディアと一体となった五輪狂想曲を傍観して分かったことは、ごくごくシンプルなことでした。

そして政権とメディアが一体となるということの恐ろしさも体感しました。改憲のための国民投票も、政権とメディア一体となって五輪狂想曲と同じように行われます。

先日成立した国民投票法改定でCM規制は盛り込まれませんでしたよね。CM流し放題が怖いという捕らえ方をしておりましたが、CMを流すということは番組スポンサーになるということですから、人選や発言内容も当然改憲に誘導するために全てが整えられます。そうとは気づかせないように。五輪狂想曲のおかげで、より問題点を認識できるようになりました。

ありがとうオリンピック。そしてさようなら、オリンピック。

世界中で、こうした問題にとっくに気づいている人々が反対運動を展開しています。恥ずかしながら、私は知りませんでした。日本でも、コロナと関係なく以前から反対運動を展開している人々が存在します。

知らないって、怖いですね。知らないということは罪だとも言われます。私は本当に知らないことが大きくて、人より学ぶのも遅いです。

でも、人生に遅すぎるということはないともいわれますから。もうすぐ50にもなりますが、まだまだ諦めずにたくさんのことを学んで行動に移してゆきたいと思います。

東京2020オリンピック閉会式の夜に。