「ブルーボーイ事件。」
2025年11月15日
今夜、楽しみで仕方なかった映画『ブルーボーイ事件』を鑑賞してきました。
結果から申し上げると、日本中の皆さんにご覧いただきたい力作でした!
特に、「トランスジェンダーってちょっと怖い」「トイレやお風呂で犯罪が増えるのでは」と不安を抱く方々にこそ、ぜひ観ていただきたい作品だと感じました。
トランスジェンダーをテーマにした映画を、トランスジェンダーの監督が制作し、トランスジェンダーの俳優が演じ、それをトランスジェンダーの研究者が解説するという、日本で初めての映画です。
写真で私が手に持っているパンフレットを熟読することで、この映画をさらに深く理解することができました。
60年前に起きた「ブルーボーイ事件」は、「性転換手術」を禁止するためのものではなく、売春摘発の法律の抜け穴となっていた「性転換男娼」の製造ルートを潰し、その増加を防ぐこと、そして性転換と売春の結びつきを断ち切ることが狙いだったと考えられるそうです。
この背景を知ると、事件への印象も大きく変わります。
映画とは直接関係ないかもしれませんが、少しだけ。
これから国会でも議題に上がるであろう「買春者処罰法」のように、買春者側(主に男性)が罰せられる構造であれば、このブルーボーイ事件は起こらず、日本の性別移行医療に30年以上の空白が生まれることも、世界から大きく遅れることもなかったかもしれません。
そう思うと複雑な気持ちになりますが、先人たちの流した血と涙があってこそ今の私があるのだと思うと、身が引き締まります。現代でも、日本中でトランスジェンダー当事者がそれぞれの持ち場で必死に闘っており、そうした皆さんにパワーをいただきながら、私自身も自分の持ち場でできる限りのことをやろうと決意を新たにしました。
どの役者さんのどの場面も素晴らしかったのですが、個人的にはイズミ・セクシーさんの法廷シーンがクライマックスで、涙腺崩壊。声を押し殺すのに必死でした。
また、六本木金魚 の後輩にあたる 真田怜臣 さん(在籍時期は重なっていませんが)のご活躍も、とても嬉しく思いました。
ほかにも、挙げればきりがないほど見どころ満載の映画『ブルーボーイ事件』。
ぜひ、皆さん劇場にお運びください。