「LGBTは‟生き方”ではないと思います&私は‟トランスジェンダーの男”ではないと思います(´ε`;)。」
2020年10月04日
皆さんこんばんは、新宿区議会議員のよだかれんデス。
皆様ご存じかも知れませんが、他区区議会議員の方が9月25日の本会議一般質問で、LGBTについて問題発言をなさったという事で話題になっています。
「生き方」ではないのです
せっかくなので、切り取られた一部ではなく全て視聴し、質問要旨も読みました。
どんなものかなと関心をお持ち頂けた方ははこちらをご覧ください→質問&答弁こちらのページの右側にボタンがありますから、質問要旨もお読み頂くと議員の仰りたいことが分かりやすいかも知れません。
視聴しながら感じたことは、賛否はさておき、とにかく弁論力が凄いということでした。原稿に目を落とさずに、頭と心にしっかり入っていることを信念をもって堂々と聴衆に訴えかけていらっしゃって、私は感動しました。
あやからねばと、感じました。
ただ、誤解していらっしゃることがあるので、そこはお伝え出来たらと思いました。
それは、レズビアンやゲイであることを、「生き方」と捉えていることです。
議員は取材に対しても「レズビアンやゲイは本人の生き方の問題であり、干渉する気はないが、法律で保護しようという動きには反対。(その生き方を)認めようと思わない」と話したそうです(東京新聞2020.10.04)。
レズビアンやゲイ(ご本人が、バイやトランスジェンダーと分けてお話していたので分けて記述します))であることは、「生き方」ではなく、「そのように生まれてきただけ」だと、私は思います。
そのことをカミングアウトするか・しないか、そういったことは「生き方」と呼べるかもしれませんが。そのことは、機会があればお伝えしたいと思います。
また、「学校で、正常な結婚をし、子どもを産み育てることは、人として最も崇高な使命であると子どもたちにしっかり伝えるべきと思うがどうか」と質問要旨に記載があります。
白石議員がそういった信念をお持ちで議会質問するのは自由だと思います。ただ、私は異なる考えです。
LGBT当時者の(そうでなくても)子どもが、学校でそのような押し付けをされて苦しんだり、自己肯定感を持てなくなったりしないよう、教師の皆さんには、そのままでいいんだよって教えて欲しいです。
そのような価値観を教師に押し付けられたLGBT当事者でない子どもが、「崇高な使命」を果たせない人をいじめやからかいの対象にしても良いのだと認識してしまわないかも危惧します。
子どもたちには、子どもを産み育てるのも素晴らしいし、そうしなくても・そう出来なくても、人それぞれ素晴らしい人生を歩めるんだよって教えて欲しいです。
トランスジェンダーの男じゃないんですけど・・
話は変わって、草彅剛さん主演の映画「ミッドナイトスワン」。
実は1年ほど前、監督とスタッフさんが事務所に取材にいらしているのです。
その時のyoutube動画→https://youtu.be/FEljGHCib-0
いよいよ公開されたという事であちらこちらで宣伝を目にするわけですが、ある新聞の解説記事に衝撃を受けました。
なんと、草彅さん演ずるトランスジェンダー女性を、「トランスジェンダーの‟男”」と表現していたのです。草彅さんが演じている役は、男性として生まれたものの性自認が女性の方でありますから、多くなされる表現としては「トランスジェンダー女性」になると思います。
(記事を褒めるために引用しているわけではないので、新聞名・日付未記載でご容赦ください)
それを、敢えて強調して「トランスジェンダーの‟男”」と記されてしまうと、多くの読者が誤解してしまわないかと心配になりました。
「そうかそうか、男性として生まれ、女性として生きている人のことはトランスジェンダーの男と表現するのだな」
と。よだかれんは、トランスジェンダーの男なんだな、と。問題だと捉え、一読者として意見をお伝えしました。
セクシュアル・マイノリティについての理解はだいぶ広まったと感じる瞬間と、まだまだ声を上げなければと思う瞬間と。様々な課題を、ともに意見交換しながら解消してゆきたいです。
明日から新しい一週間、張り切って参りましょう。