「オリンピック観戦ツアーが感染ツアーとなりませんように~2021.04.14文教子ども家庭委員会ご報告。産後ドゥーラ事業始まります~」
2021年04月14日
皆さんこんにちは。
新宿区議会議員よだかれんです。
本日は新宿区議会の文教子ども家庭委員会でしたのでご報告を致します。
2021.04.14文教子ども家庭委員会
①幹部職員の紹介
人事異動に伴う幹部職員の紹介
②調査事件
1 新型コロナウイルス感染症対応について
③報告事項
1 東京都出産応援事業について
2 産後ドゥーラの導入について
3 令和2年度「新宿区立図書館を使った調べる学習コンクール」の実施結果について
以上でした。気になるポイントを以下に記して参ります。
②調査事件 1 新型コロナウイルス感染症対応について
保育や学校におけるコロナ感染症対策について様々な取り組みが話されました。
移動教室や修学旅行の延期も決定されている学校もあり、昨年度のように都内での代替事業になってしまうと子どもたちがかわいそうです。
一刻も早く収束することを願うばかりです。
その中で沢田あゆみ委員が児童生徒のオリンピック観戦についての質疑を行いました。都の事業ではありますが、変異株が広がる中観戦ツアーを行って本当に子どもたちの安全安心を守れるのか、というやり取りだったのですが、
「かんせんの際のかんせん防止策が徹底していなければかんせんが防げないのではないか」というようなやり取りを拝聴しているうちに、観戦と感染どちらの漢字をあてがうのが適切なのか何だかこんがらがって来てしまい混乱しました(^^;)
観戦ツアーが感染ツアーになったら洒落になりません。
私はそもそも商業イベントであるオリンピックに過分な税金が注がれることに反対の立場であり、ましてや感染を爆発させる可能性もある中で強行開催することに恐怖を感じております。やめるべきです。
子どもたちにオリンピックを観戦させるのは一生の思い出になり得る事業であり反対するものではありませんでしたが、コロナ出現の前から熱中症対策という面で不安を感じておりました。世界中から人々が集まるお祭り騒ぎの中で子どもたちを安全に移動させるという重責を担うこととなる教師の負担も大変なものではないかとも危惧しておりました。
現段階では狂気の強行がなされる模様とはいえ無観客を想定してはいるはずですので、子どもたちが感染ツアーに巻き込まれる心配はないと思います。が、油断せずに注視して参ります。
担当職員からも、都から観戦事業実施が伝えられたとしても、区独自に子どもの安心安全を守るための決断をするという力強い答弁がありましたので、保護者の皆様におかれましてはご安心頂けたらと思います。
東京都出産応援事業について
都の事業で、コロナ禍において、子供を産み育てる家庭を応援・後押しするために、子育て支援サービスや育児用品等を提供する事業です。
この中で、対象家庭抽出・ギフトカード送付・家庭ごとのIDやパスワード管理・広報周知・不達や紛失に関する問合せを区が担います。
子ども一人当たり総額10万円相当という事で、かなり喜んでもらええる事業ではないでしょうか。詳しくは4/25の広報新宿、都のHPのコチラ等ご覧ください。
産後ドゥーラの導入について
区はこれまでも産前産後に、育児や家事などの支援を必要とするご家庭に援助者(ヘルパー)を派遣することによって、養育者の精神的・身体的負担を軽減し、産前産後の生活を支援をしてきましたが、今年度から「ドゥーラ」が加わります。ぼんやりとは知っていましたが、本日の資料にこのような説明がありました。
ドゥーラは「ギリシャ語で“ほかの女性を支援する経験豊かな女性」を意味し、産後ドゥーラとは、一般社団法人ドゥーラ協会が実施する70時間の養成講座や実習を経て、協会から認定を受けて活動する者で、出産前後の母親とその家族を丸ごとサポートする役割を担う。
新宿区での申し込み方法や利用方法は区のHPをご覧ください→育児支援家庭訪問事業(産前産後支援)
多くの方の助けとなる事業かと思いますが、これまた沢田あゆみ委員から鋭い指摘がありました。
産後ドゥーラさんの待遇についてです。1時間いくら支払われているのかという事です。
区の税金が使われますから、事業主が労働者に適正な賃金を支払うことが求められます。
利用者は1/4自己負担で1時間1500円(ヘルパーの場合1000円)を負担し、区が3/4の4500円(ヘルパーの場合3000円)を負担します。
つまり1時間6000円(ヘルパーの場合4000円)ですね。この内、産後ドゥーラさん自体にはいくらが支払われるのか。
区の事業で働いて下さる方が適正な待遇を得られているかを確認するのも、議員の大切な仕事です。
偉大な先輩に学ぶことばかり、ハッとさせられました。
担当課の方で把握していないため、確認するという答弁でした。
後日の報告などありましたらまたお伝えしたいと思います。
私は、気になっていた責任の所在について質疑をしました。
何か起きてしまった際に誰の責任となるのか。区の直接の事業であれば区に責任があるわけですが、この場合は?
基本的には契約相手である松ヶ丘助産院さんが保険に入っていてそちらでカバーされ、ケースによっては区に責任が生じるものもあると考えるが、これまでそうした事例はない(区の育児支援家庭訪問事業において)とのことでした。
とはいえ、利用者としては区の事業だという看板に安心感を持って利用されると思いますので、区として事業主の事業・待遇についてしっかり把握していて貰わなくてはなりません。産前産後支援はとても大切な事業だと思いますので拡充が図られることを心強く思いつつ、引き続き注視してゆきたいと思います。
長々とご報告してしまいました!
今日は新宿は雨模様です。テンションあげあげとはなりにくい状況ですので、粛々とやるべき仕事をこなす一日にしたいと思います。
それではまた明日。