「オリパラ観戦で子どもたちを危険な目に合わせないよう、区長・教育長宛に要望書を提出しました~皆さんの思いとともに~。」
2021年06月04日
皆さんこんばんは、新宿区議会議員のよだかれんデス。
前回の投稿から少し日が空いてしまったのですが、その間ずっとずっと、6月議会の質問作成(質問という名の要望・提言です)の生みの苦しみを味わい続けておりました。
そして昨日、遂に、遂に提出いたしましたーーーーーッ(´;ω;`)ウゥゥ
毎度毎度、本当に本当に苦しくて、大先輩の皆さんも直前真夜中まで難産に苦しむご様子をお聞きしていますので、きっといついつまでも生みの苦しみを味わい続けるものなのでしょう。
タイトル、登壇日など別途お知らせいたしますので是非とも傍聴・インターネット傍聴を宜しくお願いいたします。
「学校連携観戦プログラム」についての要望書
本日は、「ほかの質問との兼ね合いで質問にどうしても入れられなかったけれど先延ばししてはいけない大切な問題」について区長(区長には昨夕)・教育長に要望書を提出して参りました。
(教育長に代わり、次長がお忙しい中ご対応くださいました。ありがとうございましたm(__)m!)
そうです、5月26日のFB投稿で皆様からご意見を頂戴した、オリパラ観戦に都内の子どもたちが招待(動員?)される「学校連携観戦プログラム」についてです。
新宿区では、幼稚園・保育園・小・中学校の子どもたちを競技観戦に連れてゆく予定です。熱中症の危険に加え、新型コロナウィルス感染の危険性があり、更には集団で公共交通機関を利用する際の事故の危険性も考えられます。
当初は皆さんから頂いたご意見を反映させた質問を作成していたのですが、他に3つの質問もあり、かつ、もしかしたら本会議登壇(6月11日金曜日お昼前後予定)の前に都や区からプログラムの中止が発表されるという事態(良いことなのですが(^^;)も想定されることから、断腸の思いで質問から外すこととしました。
その代わりに、区長・教育長への要望書提出という形で皆様からのご意見を活かす道を選びました。
ブログ末尾に提出した要望書を貼り付けますが、その前に、せっかく作成した質問もご紹介させて下さい。これでも泣く泣くたくさんのご意見を文章上はカットしています。皆さんのお気持ちは行間にぎゅぎゅぎゅーーーーッと詰め込んでありますので読み取って下さいね。
それではどうぞ、お読みください‼
「学校連携観戦プログラム」について
変異株の相次ぐ出現などコロナ禍の収束の兆しが見えない中、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会(以下東京2020大会)が世論を押し切って進められようとしています。都内の小・中学生が競技観戦に招待される「学校連携観戦プログラム」についても予定通り実行されようとしていますが、コロナ以前の2019年12月10日、朝日新聞が興味深い報道をしています。「熱中症を危惧する小学校206校が一部学年で辞退を決め、101校が辞退を検討しており、都内私立小学校全体の7割超の学校が1~3年生の参加を見送る方針という内容でした。
猛暑の東京で競技を行うのは無理だとして、2019年11月1日マラソンと競歩が札幌開催に変更となりました。それほどの環境のもとで子どもたちを観戦に動員するのは危険だと、辞退する学校が出るのは当然です。その状況に加え、現在は新型コロナウィルス感染の危険性が加わり、更には新たな変異株が続々と誕生している状況です。子どもたちの命・健康を守るため、区として適切な判断をすべきです。以下4点伺って参ります。
一つ目の質問です。
当プログラムの主人公は子どもたちです。彼らの声を聴くことが最も大切だと思いますが、子どもたちの意見は参考にしているのでしょうか。小学校中学年以上にもなるとそれぞれしっかりした意見を持つものと思われますが、どのような声が届いているのかお示しください。
私のもとに届いている意見を原文ママ紹介致します。
小学3年生「観たいけど、コロナだから出来なくなるのは仕方ないから大丈夫」
という声があります。IOCやJOCや首相や都知事といった大人よりも、子どもの方がよほど聞き分けが良いではありませんか。
小学校4年生『私たちは、小学校で運動会がちゃんとできなくて我慢してるのに、日本と世界の運動会は、あまり我慢がないんだねぇ』
小学6年生「受験で忙しい時期に、観戦に行きたくない」
同じく小学6年生「去年の六年生は車椅子バスケ観に行けたから、今年は車椅子テニス観に行きたい。」
このように、東京2020大会でなくても十分に教育的な意義があるのではないでしょうか。危険のない状態で、車椅子テニス大会等のパラスポーツの観戦に連れて行ってあげられないでしょうか。
中学2年生「もう大人の意見が二分化されてわけわかんないから、大人が決めて、それをちゃんと説明してくれれば、どっちでもいいし、感染予防になるなら大画面で充分」
という意見がありました。どうしても皆で一緒にオリンピックを観戦させたいのであれば、安全な教室のテレビで良いのではないでしょうか。ご所見を伺います。
二つ目の質問です。
他自治体学校長から、学校と会場の往復は公共交通機関を使って行うよう都から指示が出ているとお聞きしました。最寄り駅ではなく、離れた駅から歩くよう指示も出ているとのことですが、新宿区も同様でしょうか。
いったい炎天下でどれだけの時間待機させられたり・歩かされることとなるのでしょうか。中学生でも体調を崩す生徒は出るでしょうし、小学校の低学年児童などその行程に耐えられるのでしょうか。ご所見を伺います。
道路における大集団での徒歩移動中の交通事故の危険、公共交通機関利用時には、大混雑となったホームにおける落下等の事故、階段やエスカレーターにおける雪崩事故など、考えればきりがないほどの危険がありますが、安全な移動のためにどのような検討がなされているのかお示しください。
安全を守るために臨時スタッフを雇用する必要があるのではないでしょうか。
予算の関係でPTAの活用を検討している自治体もあるそうですが過度な負担を保護者にかけることとなり問題だと考えますがいかがでしょうか。保護者分のチケットが割り振られていないため、会場に入ることは出来ないという自治体もあるようです。新宿区の状況をお聞かせください。
三つ目の質問です。
幼稚園・保育園の子どもたちも参加させる予定とお聞きしていますが、どの年齢の子どもたちも参加させるのでしょうか。どのような方法で園と会場の往復をするのでしょうか。保護者や保育士からはどのような声が届いているのでしょうか。観戦の際に随行人員の基準などはどうなっているのでしょうか、人手は足りるのでしょうか。
本年5月1日現在、新宿区には発達障害等特別な支援を要する児童・生徒が併せて647名いるわけですが、彼らをどのように引率する予定なのかお聞かせください。普段と違う危険な環境でパニックになったりしないでしょうか。
新宿養護学校の児童・生徒たちはどのように引率して行くのでしょうか、お聞かせください。
四つ目の質問です。
児童生徒の命と健康を預けることになる保護者の意見は聞いているのでしょうか。どのような意見が届いているかお聞かせください。
私のもとに届いた意見をご紹介いたしますと、「現時点で休み時間に校庭で走ることや、鬼ごっこのように接触が発生する遊びは禁止されている。感染予防をしながらオリンピックが出来るのであれば、感染予防をしながら校庭で走り回らせてあげたい」「子どもを会場に連れて行くくらいなら、昨年から中止のままの校外学習へ連れていってやりたい」「オリンピックより、ふだん我慢して頑張っているこどもたちの試合が見たい」
といった声がありました。
観戦会場で熱中症等体調不良となった際の医療体制を不安視する意見もありましたので伺います。割り当てられた会場の来場者用医療体制はどのようになっているか確認していますでしょうか。来場者用医療体制についてご説明ください。
何かが起きた際の責任の所在を問う声もありましたので伺います。医療費は公費で賄われるとして、新型コロナウィルス感染、体調不良、ケガ、果ては命を失うような事故が発生した場合、慰謝料や損害賠償など誰がどのように責任を取ることになるのかでしょうか。
また、「中にはオリンピックなんて全然興味のない子だっているのに、嫌でも強制的に参加させられる子供達が本当に可哀想です」という声も頂いておりますので伺います。
夏休み中の行事ですが、参加しない場合出欠の扱いはどうなるのでしょうか。皆勤賞を目指しているというお子さんの保護者から、参加しなくても欠席扱いにしないで欲しいというお声を頂いています。欠席にしないとしても、内申書に響くということはないでしょうか。「東京2020大会の機運醸成に協力しなかった」「協調性がない」などと評価されることはないでしょうか。
本当に子どもたちに一生の思い出を作ってあげたいということであれば、リスクだらけの一斉動員ではなく、希望する児童生徒が、希望する競技を家族そろって観戦できるよう招待するとよいのではないでしょうか。そのように都に対し要望して頂きたいと思いますがいかがでしょうか。
以上のことが解消されない場合、プログラムを中止すべきと考えますがいかがでしょうか。
以上、区長 教育長のご所見を伺います。
という内容を検討していました。要望書として、以下のようにまとめて提出を致しましたのでご報告いたします。
内容は同じですが、教育長へも。
私はもともとオリンピックに過分な税金が注がれることを批判して来ました。
ましてやコロナ感染を拡大させる危険性も加わりましたので、断固オリパラ中止を求める立場です。
が、楽しみにしている子どもたちもいることに鑑み、上記のような質問・要望書にいたしました。
たくさんの皆さんから頂いた真摯なご意見を、自分なりの形にしたつもりです。
ご協力を本当にありがとうございました。
これからも、あらゆる問題について皆さんのご意見で勉強させて頂きながら成長し、議員活動に勤しんで参ります。