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ブログ&活動報告

「このままでは、国民皆保険制度は崩壊してしまいます~新宿区国民健康保険運営協議会に参加して~。」

2021年12月22日

皆さんこんばんは、新宿区議会議員のよだかれんデス。

さすが師走ですね、日々バタバタと駆け抜けておりなかなか皆さんへの活動報告が追いつきません(´ε`;)
コロナが落ち着いている間にとなるべく区民の皆さんへ活動報告にに勤しみつつ、

先週土曜日、12月18日には新宿区国民健康保険運営協議会に委員の一人として参加して参りました。

新宿区国民健康保険運営協議会

新宿区国民健康保険運営協議会は、国民健康保険に関する条例、規則等の制定及び改廃に関する事項等を審議する区長の諮問機関として設置されたもので、被保険者代表委員(区民の皆さん)、保険医・保健薬剤師代表委員、公益代表委員(都議や区議)、被用者保険等保険者代表委員によって構成されています。

年に数回開催され、重要な諮問がなされて賛否を表明することとなります。

今回特筆すべきは、私のような性的少数者に関するもので、精神医療給付金の交付申請書から性別欄が削除されるというものがありました。

これは、性同一性障害(間もなく性別不合、性別違和と表現されることとなります)の方で精神的な治療を必要とされる方もいらっしゃることに配慮されてのことで、自認する性別をわざわざ記入させられる苦痛を負わないで済むようになるということですね。

こうして少しづつ社会は進んでくれているのだなぁと感じるところです。

また、令和4年4月1日から期限切れの保険証をわざわざ返却する必要がなくなります。これまではなぜかわざわざ区役所・特別出張所へ返却していましたが、これからは自分で廃棄できるようになります。

これってなんの意味があるのかしら・・と思いながら返却していたので、気分スッキリ。

また、ニュースなどで見聞きされているかも知れませんが、令和4年4月1日より未就学児の均等割保険料の5割が軽減されます。

大きな一歩ですが、そもそも子どもなど被扶養者の分も保険料を徴収する保険は国民健康保険だけと言われています。

国民健康保険料が高い高いと評される所以の一つです。

そう、国民健康保険料は、今物凄く高くなっています。
これは国の方針で、一般会計から国民健康保険特別会計への法定外の繰入金を減らさなければならず、つまりその分被保険者の負担を大きくしなければならない状況となっているからなのです。

突然そうするわけにはいかないということで、激変緩和措置として毎年少しづつ繰入金を減らし、ジワジワと保険料が上げられています。

恐ろしいことに、東京都保険料算定によれば令和4年度の保険料伸び率は10%。
単純に言えば、保険料が10%引き上げられるということになります・・信じられます!?

さすがにこれは理解が得られないであろうと、何らかの対策が取られるとは思いますが、もはやこれは国民皆保険制度の危機と言える状況なのです。

どこの自治体もそうだと思うのですが、議会では毎年毎年一般会計からの法定外繰入金が多い!少ない!と議論が白熱します。多ければ区民の負担が減り、少なければ区民の負担は増えます。

では多くすればよいではないかと思うのですが、予算には限りがあり、しかも会社員などすでにお給料から保険料を引かれている区民からすれば、一般会計からの繰り入れは保険料の二重負担になるから不公平だという意見が出て来ます。

それにはそれで一理あるようにも思うのですが、そもそも税金というのは目的を決めずに皆で広く浅く負担して、自分に関わりのないと思われることや利益を受ける対象ではないことにも広く社会のために使われるものです。

退職後・離職後は皆さん国民健康保険に加入するわけですし、国民皆保険制度を維持するための必要経費を一般会計から繰り入れることに不公平ということはないという意見も出て来ます。


(最近の ちび太郎です。私を見つめている・・のではなく、獲物と間違えて狙いを定めており(((゜Д゜;)))、 数秒後には飛び掛かってきます!! 私が嬉しそうにいやぁ~ん♡とか大騒ぎするから面白いのかしら・・・。ホント猫って不思議。)

この議論に終わりはなく、繰入金をなくして保険料のみで制度を維持しようという国の思惑は実現可能性はないものと私は思います。

これ以上保険料が大きくなってゆけば払いたくても払えない人が続出し、制度は崩壊してしまう。

現在新宿区は保険料収納率が現年分82%と23区で最下位であり(これは職員がさぼっているとかそういう事ではなく、若年層の出入率が高い等区特有の事情があるのです)、このまま繰入金を減らし保険料負担を大きくして行けばますます収納率は下がり続けるのではないでしょうか。

国民皆保険制度を崩壊させて個人責任で民間保険に加入させよう・外資に儲けさせようということでないならば、国がしっかりと財政措置を取って制度を保持しなければなりません。

国民の側も、払えるけど払いたくないから払わないという人々も一定数存在するということですので、世のため人の為義務はしっかり果たして頂きたいです。

国民健康保険料のマックスが年間99万円ということ(私も確かこのくらいの保険料を負担しています。支払い書を手にしたとき、震えましたよ・・(((゜Д゜;))))なので、億万長者の皆さんには限度額を外してもっとご負担いただけないかと思うのですが、

これ以上の負担にすると「だったら民間の保険に入ればいいやとなってしまい、国保に加入しなくなってしまう」という事情があるようです。やはり金融所得課税など検討が必要です。

外国人の皆さんもなかなかこの皆保険制度を理解して頂けず、特に若い留学生の皆さんには保険料の支払いをして下さらない方も相当数存在するそうです。

確かに国保保険料は高く、コロナ禍でもあり支払いが難しい方も多いと思いますので、そうした方は減免や分割など相談して頂き、支払える方はしっかり支払って頂きたいと思います。

病気になったときに払えばいいというのは違います。制度の趣旨や仕組みを知って貰えるよう取り組みが必要ですね。

税金の滞納をしていると在留資格の更新が認められないように、国民健康保険料の支払いに関しても滞納がある場合には(支払えなくて相談している場合は別)更新を認めないという仕組みも必要かもしれません。

それは酷だということであれば、6兆円という軍事費を削って、安全保障政策の一環として国民健康保険料支援をして親日家となってもらい、母国と日本の平和の懸け橋となって貰うというのもいいですね。

協議会に参加させて頂く事で理解が深まるので、貴重な経験を積ませて頂き感謝感謝です。

本日も長々と失礼いたしました。
最後までお読み下さった皆さん、ありがとうございます♡


(もうすぐ僕にとって、初めてのクリスマスだにゃ~(*´∀`))

 

 

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