「新宿区の支援事業不適切運用と、区長コメント。」

2020年06月09日

ここ数日ニュースで話題となっていた、新宿区が行き場のない人々を滞在先のビジネスホテルから追い出していたという問題。
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実は私は報道になる前から関わっており、実際に現場担当者からお話を聞かせて頂いていたので、報道に少々違和感を抱いてしまっておりました。
担当者から聞いていた感覚では、追い出したのではなく、相談窓口に誘導するためであり、実際に相談にいらして生活保護を受給できることとなり、
ホテルに戻って滞在できるようになった方もいらっしゃった。

困難を抱える人々が殺到し過酷な現場となっている福祉事務所業務のかたわら、わざわざホテルに出向き、相談に来てくれるように文書を配ったと聞けば、
悪い印象は持てませんでした。

しかし実際に配っていたのは、相談に来てくださいねという文言よりも倍以上大きな文字でチェックアウト日を伝える文書でした。目を疑いましたし、ショックでした。
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都の方が「事業の趣旨に反すると伝えたが区に押し切られた」と言ったという記事の文章にも、都が区に責任を押し付けているだけでは?とうがった見方をしてしまっておりました。
しかし、本日出された区長コメントではそのことを否定しておらず、報道の内容に誤りは無いようです・・・。

 

よって、不適切な対応がなされていたのは間違いないようです。
とても残念でショックです。

生活保護の申請同行をする折に、日に日に相談者が増える様子や現場で申請者に一生懸命対応する職員の姿を目の当たりにしており、
担当課の職員から直接お話を聞かせてもらった身としては、報道が誤りであって欲しいと願っておりましたから。

二度とこのようなことが起こらないよう、適切な対応がなされるよう、説得力ある提言ができるよう精進して参ります。
6/12には支援団体による活動報告会がありますので、万難を排して参加し、支援に携わる皆さんの生の声に触れて参ります。