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「未届けの妻、未届けの夫~事実婚の証明方法ご存じですか?~」

2023年01月27日

本日参議院 代表質問 において、れいわ新選組の船後靖彦議員が憲政史上初めて 、パソコンの自動 音声で質問を行いました。日本中の子どもたちに見てもらいたい勇姿でした。

そんな1月27日、依田花蓮 、さり気なく51歳になりました。
せっかくなので、以前から気になっていた「住民票記載変更手続き」を新宿区役所にて行って参りました。

事実婚ってなに?

皆様ご存じの通り私には30年以上ともに人生を歩んでいるパートナー(ケンティ)がいます。

依田花蓮は法律上も女性として生きておりますので、ケンティと法律婚が可能です。であればとっとと結婚すればよいのですが、日本では現在結婚の際にどちらかの姓を選ばなければいけません。

私はあくまでも依田花蓮であり、相手の姓に変えるなど考えもつきませんし、
彼に姓を変えることを強要したくもありません。

ということで、選択的夫婦別姓を実現するまでは事実婚であることを選択しています。

私は一緒に暮らしていれば事実婚とみなされるのだろうと思っていたのですが、違うんですね~(´ε`;)
それだけでは、ただの同棲とみなされてしまう恐れがあるのです。

事実婚として扱われるためには、

①両者が婚姻の意思を持って長期間共同で生活を営んでいること
②同居していて住民票・世帯が同一であること
③生計が同一であること

が求められます。

そしてそれを客観的に証明する方法が、

①住民票に記載する
②公正証書を作成する
③異性カップルも利用できる自治体であれば、パートナーシップ制度を利用する

などがあります。このうちの①を、本日行ってまいりました。
残念ながら東京都のパートナーシップ制度は異性カップルは対象ではなく、暮らしている新宿区にはパートナーシップ制度自体がないのです。

私が世帯主、彼が未届けの夫

とはいえ、「住民票に事実婚であることを記載する」って一体どういうこと?!って思いますよね、普通。

これはですね、住民票の担当窓口に行って「住民票の記載変更手続き」というものを行います。

これまで住所は一緒だったけれど世帯は別だったので、世帯を一緒にしたい旨を伝えると、続き柄をどのようにするか聞かれます。「同居人」という選択肢等もありますが、これはまさにただの同居人ということになってしまうので、「世帯主」か「未届けの夫」あるいは「未届けの妻」を選ぶことになります。

日本はまだまだ男性が世帯主である場合がほとんどなので、本日も「世帯主はケンティ様でよろしいですか?」と聞かれましたが、待ってましたとばかりに私はこう宣言しましたよ。

「いえ。私、依田花蓮が世帯主です!」

そうですとも!女性が世帯主で何の問題があるというのでしょう。

男性が世帯主と思い込んで「世帯主は〇〇様でよろしいですか?」と聞かれずに、「どちらを世帯主にされますか?」と聞かれる世の中にしてまいりましょう!

そもそも世帯主という定めが不要な気もしますが・・。

何はともあれ、住民票続柄欄には、私は「世帯主」、ケンティは「夫(未届)」と記載されることとなりました。

効果について

それでいったい何が変わるのか。
法律婚とは認められる権利が全く異なりますので、法定相続人にはなれないなど大きな違いがありますが、

例えば、

・事故や急病など万が一の際に、家族として手術等への同意書にサインすることを病院側が認める可能性が高まる
・社会保険の扶養に入れる場合がある(我が家はそれぞれ別々に国民健康保険に加入していたので、これからは同一世帯で計算がなされる)
・保険の補償対象として認められる可能性が高まる

などが考えられますよね。

私がこの住民票記載変更手続きについて知ったのは、東京都で令和2年4月1日から自転車利用者に対して賠償保険への加入が義務付けられたことでした。

これを機に保険に入ろうと申し込みをしたところ、事実婚の記載がなされた住民票が提出できないと家族として補償の対象にならないと案内されたのです。

未届の夫・未届けの妻という言葉を、このとき初めて知ったのでした。

気になる点はしっかり確認しよう!

会社によって、また保険のことに限らず機会によってケースバイケースだと思いますので、もしもご自分が事実婚だと思っていても、家族として扱われているのか気になる点がある方は、今のうちに確認しておいた法がよいかもしれません。下りると思っていた保険が下りなかった、などということがあったら大変ですから。

お子さんも事実婚で育てていらっしゃるような方はかなり詳細に対策を講じていると思うのですが、私のように大人二人だけで法律婚をせずになんとなく長らく家族として暮らして来た・・・という方は注意が必要です。

51歳依田花蓮、手続きを経て感動したとか特別な感情は湧かなかったのですが、二人で次のフェーズに突入した気はいたします。

今は想定していないような思いがけないメリットやデメリットが判明することがあるかも知れませんので、そうした際にはご参考までに皆さんにもお伝えいたしますね。

本当に寒い日が続いておりますので、皆様どうぞ温かくして週末をお楽しみください♡