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「新宿区文化芸術振興会議参加ご報告と、コロナ禍でも都が卒業式で君が代を歌わせた件。」

2020年07月31日

昨日7/30、新宿区文化芸術振興会議の傍聴へ行って参りました。まずはそちらのご報告を。

新宿区文化芸術振興会議へ

以下HPより抜粋です。→『新宿区は、「文化芸術創造のまち 新宿」を実現していくための基本的な指針として、「新宿区文化芸術振興基本条例」を平成22年4月1日に施行しました。
 この新しい条例の下で、区民・文化芸術活動団体・学校・企業・区等、多彩な文化芸術の担い手の力を「私たち区民」として結集し、「文化芸術創造のまち 新宿」の実現に向けて、取組みを進めています。
この条例では、第3章で、「新宿区文化芸術振興会議」の設置を定めています。この会議は、区内の文化芸術の振興状況等を調査・審議し、区長に提言を行う機関で、平成22年9月9日に設置されました。
 「私たち区民」を代表する12名の委員で構成される「新宿区文化芸術振興会議」の提言をいただきながら、不断かつ持続的な文化芸術振興に取り組んでいきます。』

おぉ・・・美術館館長・大学教授・オーケストラ楽団長・公募区民の皆さんが、コロナ禍においてこそ文化芸術に触れる機会が大切だと積極的に提言される姿に感銘を受けました。

「区長自ら、医療や教育と同じように文化芸術も大切だと宣言して欲しい。それだけで大いに勇気づけられると思う」

というようなコメントに大いに共感します。家に閉じこもり感染せずにいられるだけで生きていると言えるのでしょうか。新しいカタチで、文化や芸術に触れて行くことが豊かに生きることに繋がります。

ニューノーマルでは、これまでのようにたくさんの人数を集客してチケット収入で興業が成り立つということはなくなるかもしれません。そしてそのカタチは行政に考えて貰ったり助成金を出して貰ったりするのではなく、芸術家自らが考え出し・生み出して欲しいと思います。生意気なことを、芸術家の端くれとして申し上げています。行政から口出しされず、政権批判をもいとわずにのびのびと表現するためです。

そして豊かな人生を享受する側の人々も、しっかりと対価を支払い、それぞれのカタチでアーティストの皆さんを応援して参りましょう!


(今日は暑かったので、大久保の美味しい台湾スィ―ツ店・A Little Sweetで大好きな芋園を(´ε` )♥)

子どもたちを感染リスクにさらしてまで国家を歌わせる東京都

少し前のトピックスになりますが、今春の卒業式において、東京都立学校で国歌斉唱が強行されていたそうです。コロナ感染拡大防止のためには飛沫防止対策が重要であり、そのために校歌やそれまで子どもたちが一生懸命練習してきた合唱曲などは歌わせてもらえなかったのに、都の意向で国歌だけは斉唱が行われたというのです。

感染拡大防止のためにステイホームと言いながらGO TOトラベルキャンペーンを強行するのと似たような構図ですね。

そもそも東京都は思想信条の自由を軽んじ、日の丸・君が代に対し起立・斉唱をしない教職員を大量処分し続けています。それ自体がおかしなことで、国際労働機関(ILO)から是正勧告を出されています。

国連・労働機関ILOが「日の丸」「君が代」強制に是正勧告! 岸信介が復活させ安倍首相が拡大もくろむ“日の丸・君が代ファシズム”

(東京新聞2020.07.22)

最高裁判決では、校長の職務命令は思想及び良心の自由を保障した憲法19条に違反しないとなってはいますが、そのような国は強権的な中国や北朝鮮くらいのもので、多くの国では強制されることなく個人の内心の自由が守られています。

日の丸に敬意を抱き、国家を大きな声で歌いたいという人はそうすれば良く、それを他の人にまで強制することはおかしなことです。検事長が常習的に賭博を行っていても何のお咎めもなかったのに、同じ公務員でありながら起立・斉唱を行わない教職員に懲戒処分まで与えられるのは異常ではないでしょうか。だからこそILOから是正勧告が出るわけです。

そんな教育現場だからこそ、子どもたちを感染リスクにさらすように国歌斉唱が行われた。新宿区立学校でどうであったか、確認してみます。

私たちは、他国から見て特殊なことを平然と受け入れてしまっているという事を、いまこそ自覚しなければならないのではないでしょうか。