「今日、私は今年一番怖い本を読んでしまった~PTAとJC・日本会議・親学・愛国心・改憲等々との繋がり (((゜Д゜;))) )
2022年12月27日
夏の参院選、秋の新宿区長選と激しいアウトプットに明け暮れた2022年が終わろうとしています。
今後については白紙のため、しばらくはインプットに努める日々を送る予定であり、最近は、何十冊とたまってしまった積読(つんどく)を解消するためにひたすら本を読み続けているのですが、
今日、今年一番怖い本を読んでしまったのでここに報告いたします。
堀内京子さんの、『PTA モヤモヤの正体』。
噂で、PTAというのは入退会自由のはずなのに実質は強制されている、入っていない家庭の子は卒業式で記念品をもらえなかったりするらしい・・ということを聞いて、いやぁ大変そうだなぁ、私に子どもがいたらどうするだろうか・・など、PTAというものが無関係ながら気にはなっていたために購入していたのです。
仲の良い友人からPTA活動を楽しんでやっているようなお話も聞いていたこともあり、まぁ人それぞれ感じ方は違うだろうし、良い面も改善できることもある、本の中ではそうした提言がなされているのであろう。
本日手に取る直前までその程度の認識で、正直私、こちらの本をあなどっておりました。
実際読み進めてみると、PTAという存在はそんな甘いもんじゃないのですね。そこには当の活動している保護者すらも意識していないような、国家権力の思惑が仕組まれた国家装置⁈
読み終えて本を閉じると、私は恐怖で震えが生じ、我を取り戻すべく温かい浴槽に身を沈めました。
一番身近なPTA活動には主に女性たちが駆り出されているが、市区町村連合・県連・日本PTA全国協議会と大きな組織になってゆくにつれ男性が中心となり、JC(青年会議所)メンバーが増え、日本会議、例のアノ親学、教育基本法改定による道徳の教科化や愛国心の涵養、その先に家庭教育推進法成立という野望が見えてくる・・・。
国家が思惑をもって家庭・家族に介入したがっている。
そしてそこには安倍元首相、馳浩氏、下村博文氏という同じ毛色の国会議員の名前が出てくるわけですね。
あれ・・統一教会⁈
というシンプルなお話ではなく、先述の日本会議や神道政治連盟など、いわゆる伝統的家族観を重んじる宗教右派全般の姿が見え隠れしている。
統一教会を政治から排除すれば一件落着というわけにはいかないわけです・・根深い。
ちなみに、私が 百害あって一利なし と常に申し上げている「共同親権」についても、推進しようとしている面々と親学推進議員とが重なっているところも興味深いです。
(花蓮、心配するな!僕がついてるニャン♡って言ってくれてるのかな。今日もちび太郎はかっこいいです。)
あれれ、ところでJCの何が問題なの?なんだか経済関係の団体さんでしょ?
というピュアな方、お聞きください。
HPには、 20歳から40歳までの志の高い青年経済人によって『奉仕』『修練』『友情』という三信条のもと、『明るい豊かな社会』の実現を目指す青年団体、それが青年会議所です と紹介されていますが・・
その実態は、twitterにおいて「宇予くん」なるアカウントにてネトウヨ的主張を展開して騒動になるなど、過激な保守的思想が特徴のようです。
のみならず、団体の懇親会で旭川女体盛り事件・釧路強制わいせつ事件・八尾傷害致死事件を起こし、今年に入っても米子JC理事長が無免許ひき逃げ事件を起こすなど、もはや組織風土に問題があるのでは言わざるを得ない状況のようです。
あぁ恐ろしい・・・まさかPTAがそんなJCや日本会議、例のアノ親学、教育基本法改定による道徳の教科化や愛国心の涵養、その先に家庭教育推進法成立という野望等々とも繋がってくるなんて・・これまで考えたこともありませんでした。
怖い怖いと震えながらもページをめくる手を止めさせない文章力、さすが新聞記者ですね。
気づけばあっという間に読み終えているホラー作品のようです。ぜひ多くの方に読んでいただきたい‼
PTAが1000万人会員を有する真に子どものための強力ロビー団体となるか、それとも道徳や愛国心・伝統的家族観や戦争美化などの価値観や国策を保護者や子どもたちに浸透させるための国家装置となってゆくのか。
注視して参りましょう。