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「このままでは、新宿区が学校連携観戦を強行してしまいますーーーッヽ(≧Д≦)ノ」

2021年08月23日

皆さんこんにちは、新宿区議会議員のよだかれんデス。

オリンピックにおける学校連携観戦は無くなってホッとしたのもつかの間、新宿区ではまさかのパラリンピックでの学校連携観戦が実施されようとしています(;一_一)

信じられますか?毎日都内だけでも5000人以上の新規陽性者が出て、重症者数や病床使用率もどんどん上がり、子どもの陽性者も増加し、入院はおろか救急搬送も対応して貰えなくて亡くなる方も出ているこの状況下でですよ?!

東京都62自治体の中でもはや6自治体しか実施しようとしていない中、なぜ敢えて強行しようとするのか全く理解できません。

これまでも2回、中止申し入れをしておりますが、本日日本共産党新宿区議会議員団の皆さんと共に3度目の申入れを行って参りました。以下内容です。

東京パラリンピック学校連携観戦等の中止を求める申し入れ

新宿区長 吉住健一 殿
新宿区教育委員会 御中

東京パラリンピック学校連携観戦等の中止を求める申し入れ

2021年8月23日
日本共産党新宿区議会議員団
日本共産党新宿地区委員会
ちいさき声をすくいあげる会

 新型コロナウイルス感染拡大は、緊急事態宣言を発出してもなお感染爆発が止まらず、自宅療養のまま亡くなる人が続出するなどまさに医療崩壊に陥っています。新宿区の感染状況も連日の新規感染確認数が200人を超える日が続いており、学校・幼稚園・保育施設を介した子どもの感染も広がっています。東京オリンピック開催時と比べても、事態はいっそう深刻です。

 東京都医師会の尾﨑会長は、パラリンピックについて「このような感染状況では無理だと思う」との見解を示し、東京パラリンピック学校連携観戦について議論した東京都教育委員会では出席委員全員が実施に反対し、国会では学校連携観戦について専門家分科会の尾身会長も「(五輪開催時と比べると)今の感染状況はかなり悪くなっている。そういう中で観客を入れることがどういうことか考えていただければ、当然の結論になると思う」と述べています。

 現場の校園長・教職員・保護者からも「ワクチン接種もできないのに感染したら誰が責任を取るのか。」「事故や体調不良があっても救急搬送してもらえないのではないか」「子どもたちにも説明がつかない。」「参加・不参加で分断が生まれ教育上も問題だ。」「教職員の負担が大きすぎる」など不安や怒りの声があがっています。

 このような状況下で、そもそも東京パラリンピックは中止をすべきですが、学校連携観戦等については東京都62自治体のうち56自治体は中止を決め、いまだに実施しようとしているのはわずか6自治体という状況なのです。

 学校連携観戦等については、熱中症のリスクに加え、子どもたちをコロナ感染のリスクにさらすことになり、引率時の安全確保の点からも新宿区として直ちに中止の決断をすべきと繰り返し要請してきましたが、区教育委員会はオリンピックを割り当てられていた学校も含めパラリンピックの観戦を都に要望し、子ども家庭部は実施となれば一旦キャンセルしたチケットを再購入するとしていました。

 しかしながら、オリンピック時とも明らかにフェーズが変わっており、学校連携観戦等をここで強行することは、区民に周知啓発を行っている感染防止対策や外出自粛等の協力要請と、整合性が取れません。子どもたちの命・健康・安全を守るため、新宿区及び区教育委員会として即刻中止を決断するよう強く要請します。

以上

先ずは教育長

教育長の代わりに、教育委員会事務局次長がご対応下さいました。「このような状況下でも行う事の意義や目的を是非確認して欲しい」と保護者の方から要望されていたのでしつこく確認したのですが、『共生社会の実現、障害者教育のため、地元開催という一生に一度の機会に観戦させたい」

というようなことをおっしゃり、それは平時なら良いかも知れませんが、制御不能の災害時と評される今すべきことではないと私は思います。出来得る限りの対策を講じるとも仰っていましたが、最良の感染防止対策は事業自体の中止ではないでしょうか。

参加希望生徒や引率教職員への抗原検査は未定、消毒、検温、バス(公共交通機関での移動は無くなり、全員バスで往復するそうです)や会場での座席を離す、会場滞在時間を短くする等が感染・熱中症対策だそうです。う~ん(;一_一)

早ければ25日には観戦に行く学校もある予定でしたがそれはなくなり、全校9月に入ってからの日程に組みなおすそうです。

本日8/23に都教育委員会から実施・中止の連絡が来て、そこで区としてどうするかの最終決定されるとのことで、前もって区教育委員会として自主的に判断しない姿勢は問題です。

子どもたちの命・健康・安全を自主的に守ろうとする姿勢が欠如していると言わざるを得ません。低学年は厳しいかなということでしたが、高学年や中学生でもリスクは同じです!!

都教委からの連絡が来た段階で保護者へのアンケートが行われます。

感染対策・引率教職員の人数・飲み物について(500mlしか持ち込めないという取り決めはなくなったとのこと)・体調不良の児童生徒が出た場合の対応・引率職員の人数・水筒が空になった場合にどうするか等々細かい情報がないと保護者は判断できないとお聞きしていたので、単に行く・行かないを聞くのではなく細かい情報もお伝えしたうえでアンケートを取るよう要望しました。

あ、保護者の方が心配していた、同じ教室に登校してから行く子どもを行かない子どもが見送るというような、分断を生む状況は作らないようにという事も要望しました。

ちなみに、行き先はすべて新宿区の新国立競技場だそうです。

体調不良の児童生徒が出た場合の対応・引率職員の人数・水筒が空になった場合の対策等保護者の皆さんから託されていた確認事項が残っていたのですが、時間切れという事で取りこぼしがあります・・・ご意見下さった保護者の皆さん、申し訳ありません<(_ _)>

とにかく、対策どうこうではなく、子どもたちの命・健康・安全を守るためにこの状況下で実施すべきではない、中止すべきという事は強く要望いたしました。

子どもに聞けば、それは行きたいと答える子が多いと思いますが、『例えば海に行くことを楽しみにしている子どもがいても、高波注意報が出ているのに海に連れて行く親はいない』のと同じこと(ある投稿で使われていた比喩が腑に落ちたので引用させて頂きました)。

納得できるように説明することも教育の一環ですし、そもそも子どもたちは大人よりもよっぽどちゃんと理解してくれますよね。

次いで区長

区長の代わりに総務課長がご対応くださいました。

基本的には教育長の時と同じなのですが(幼稚園・小中学校は教育委員会、保育園については区長部局扱いなので、それぞれに申し入れをするという事になります)、先ほど聞き漏らした責任の所在について確認しました。

命や健康について何かあっても誰も責任など取れませんが・・学校教育の一環での事であれば基本的には学校長という事になるが紋切型に決められるものでもなく、また保育園の子どもに観戦時に何かあった場合に誰が責任者となるのかについても、確認して報告したいという事でした。

制御不能の災害時に区長が判断して連れて行くのですから当然区長の責任だと思いますが、そうならないよう、もしかしたら観戦希望を出すご家庭には、感染や熱中症など何かあっても責任を問わないという同意書を保護者から取るという事もあるのかなと、私は思っています。

保護者の皆さんは、観戦希望する際はその辺をしっかりと確認してからご判断される必要があると思います。

また体調を崩した子どもが出た際の対応も確認してもらうこととなりました。医師が帯同するのか、会場に医療室があるのか、救急搬送が出来なくて命を落とす人も出ている現状においてどのような想定で事業実施するのか。とても大切なことです。

保育園に通うような小さな子どもの水筒が空になってしまったら大人が気づいて補給してあげなければなりませんがその辺についても確認してもらうこととし、また子ども何人に大人何人が引率するのか、園に残る子どものケアはどのような人数体制となるのか?ただでさえ人員不足といわれているのにどうやりくりする予定なのか。こちらも確認して頂くこととなりました。

重箱の隅をつつくようなのですが、当然想定しておかなければいけないことだと思いますので。

考えれば考えるほど、お話を聞かせて頂けば頂くほど、事業中止を決断すべきと確信が深まります。

区長・教育長のご英断を期待いたします。

 

長くなってしまいましたが以上申入れのご報告でした。
最後まで読んで下さった皆さん(いらっしゃるのか?!(゚o゚;))、誠にありがとうございます。

課長から確認後の連絡などありましたらまたご報告させて頂きます。

また、8/25の15:30~、新宿区役所6階第2委員会室にて、新宿区教育委員会が開催されます。学校連携観戦についても報告がありますので、委員からどのような意見が出るのか関心のある方は、感染対策を講じたうえで傍聴にお越し頂ければと存じます。

もちろん私も、張り切って傍聴いたします╰(‘ω’ )╯三!

それにしても。
この状況下でパラリンピックが開催されることが異常なわけで、国民に危機感を共有してもらうためにも、医療現場に負荷をかけないためにも、パラリンピック自体を中止すべきであり、そうすればこうして申入れをする必要もなく、教職員・保育士に過剰な負担もかけずに済む話です。

横浜市長選に勢いを貰い、誤った判断を続け暴走する現自公政権とさよならをしなければなりません。それではまた明日。