よだかれん ちいさき声をすくいあげる会

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「12月議会一般質問ご報告3-1‟セクシュアリティは生き方ではないことについて”」

2020年12月07日

皆さんこんばんは、新宿区議会議員のよだかれんデス☆

1週間が経ってしまいましたが、新宿区議会令和2年第4回定例会の一般質問のご報告をいたします。
今回は①セクシュアリティは生き方ではないことについて②搾乳ママについて③飼主のいない猫対策の今後の方向性について という3つの質問を致しました。

3つ一気にご報告すると物凄く長くなってしまって、読んで下さる皆さんにご負担をおかけしてしまいますので、1日1つづつご報告いたしますね。

本日は「セクシュアリティは生き方ではないことについて」。

よだかれん質問全文

本年10月、新宿区内に日本で初めてとなる常設の総合LGBTQセンター『プライドハウス東京レガシー』が誕生しました。LGBTQに関する情報発信を行い、性自認・性的指向にかかわらずすべての人に安心・安全な居場所を提供することが目的の施設です。誇るべきことに新宿区が後援となっており、オープニングセレモニーには区長も出席して下さったということで、区は、誰もが個人として尊重され、自分らしく豊かに生活できるまち新宿の実現に向け、取組を進めていると評価します。

 

私は、本年第2回定例会において、LGBTと呼ばれる性的少数者は、そう生まれてきただけで、自分で性的少数者となる生き方を選んだわけではないことをお伝えし、新宿区第三次男女共同参画推進計画の目標1「多様な生き方をみとめあう社会づくり」というタイトルを改め、「多様な性と多様な生き方をみとめあう社会づくり」とするよう要望しました。それに対し区長は、「男女共同参画推進会議の御意見も伺いながら検討していきます」とお答えくださいました。

 

その後世間では、まさに私の指摘の的確さを表すような出来事が起こりました。本年9月、足立区議会の一般質問において、ある区議会議員が、レズビアンやゲイばかりになったら足立区が滅んでしまうというような発言をされ、その後のインタビューでも「レズビアンやゲイは本人の生き方の問題であり、法律で保護しようという動きには反対」などと答えています。そう生まれてきたただけで、自分ではどうすることも出来ないセクシュアリティを、「生き方」と誤解されています。そこで、新宿区ではこのような誤解が解消されてゆくよう、目標タイトルの改善を改めて求めると共に、その後の検討状況をお聞かせ頂きたいと思います。

 

また、現在策定中の第2次実行計画においても、「男女共同参画の推進」事業概要における「性別にとらわれず多様な生き方を認め合う社会づくりに向けて」という記述を「多様な性と多様な生き方を認め合う社会づくりに向けて」とすることを求め、区の見解を問います。

 

以上、ご答弁願います。

区長答弁全文

よだ議員のご質問にお答えします。

セクシュアリティは生き方ではないことについてのお尋ねです。

はじめに、新宿区第三次男女共同参画推進計画の目標タイトルについてです。

ご指摘の「目標1 多様な生き方をみとめあう社会づくり」においては、個別目標を「人権の尊重と男女共同参画を推進するための意識啓発」、「固定的な性別役割分担意識の解消」、「ライフステージに応じた健康支援」と、幅広く掲げています。

男女共同参画推進会議では、ご指摘の点も含めてご議論頂きましたが、目標1のタイトルを改めることには至りませんでした。

第二次実行計画における経常事業「男女共同参画の推進」の事業概要における「性別にとらわれず」の考え方には性自認や性的指向も含めているため、ご指摘の記述を改めることは考えておりません。

一方、今年度行う男女共同参画推進計画の見直しに当たっての課題として「LGBT等性的マイノリティについての理解の促進」を掲げていることから、目標1の取り組みの方向性のひとつである「多様な生き方への理解促進と支援」の記述について、引き続き男女共同参画推進会議のご意見も伺いながら、検討していきます。

振返り

非常に残念な答弁でした。‟「性別にとらわれず」の考え方には性自認や性的指向も含めている”とのことでしたが、一般的に‟性別にとわわれず”というのは男女関係なくというニュアンスになると思います。

敢えて‟多様な性”と明記することで、そういったことをそれほど意識していない区民にも、性というのは単純に男女に分けられるものではないという考えがあるのだと感じて貰えるのです。啓発に繋がるのです。

新宿区では、男女共同参画推進条例でも、条例における記載を変更して性的指向・性自認という文言を入れ込むことを認めず、例えば、性別に起因する権利侵害の禁止について定める18条においても、

何人も、あらゆる場において、性別による差別的取扱いをしてはならない。」という記載にとどめています。ここに、性的指向や性自認についての差別的取り扱いも含むという解釈が存在するのみです。

そうすると、例えば区長が変われば解釈が変わってしまうこともあるし、何より文面上は可視化されず、いないことにされています。

性的少数者当事者の区民がよく口にするのが、自分たちはいないことにされているということです。

いくら性的少数者への配慮が云々と言っても、条文にも出てこないし、支援制度も整えられません。
それは「いないことにされている」ということです。

この質問翌々日の文教子ども家庭員会ではタイミング良く、新宿区第3次男女共同参画推進計画の素案が報告されたため、一般質問の続きの質疑を行えました。

区長答弁にあったように、目標タイトルを変えることはないとのことでしたので、答弁でも検討課題として首の皮一枚繋がった、性的少数者への理解促進のための小項目「多様な生き方への理解促進と支援」という小タイトルだけは絶対に変更して頂くべく熱弁をふるいました。

ここは、「人権の尊重と男女共同参画を推進するための意識啓発」、「固定的な性別役割分担意識の解消」、「ライフステージに応じた健康支援」と、幅広く掲げている部分ではなく、あくまでも性的少数者への理解促進に特化した項目なので、‟多様な生き方”という記述のままでは絶対的におかしいのです。

もしもこのタイトルのまま計画が決定してしまったら、性的少数者への理解促進を推進しますと言って来た・言おうとしている新宿区が、実は全く理解していないという事をカミングアウトすることになってしまいます。

セクシュアリティは、生き方ではないのですから。

お時間を頂いて、思いのたけは伝えました。果報を寝て待ちます。

それから、理解促進だけでは少数者の生きづらさは決して解消されないことも強く強く訴えました。自転車の両輪のように、法律・条令・制度で守る必要があるのです。

世の中の人がいくら私に対して理解・共感・思いやりを示してくれても、法律で名前や性別を変えられるようにしてくれていなければ、今でも私は「男性の依田秀亮よだしゅうすけ」として生きなければなりませんでした。

世の中の人がいくら同性愛者に理解・共感・思いやりを示してくれても、法律婚が認められないから、同性カップルはいつまでたっても法律上はただの他人同士です。何の権利保障も受けられません。

改めて、世の人々に訴えたいと思います。特別扱いして欲しいのではなく、皆さんと同じように扱って欲しいだけなのです。

熱く、そして長くなってしまいました。
最期までお読み下さった皆さん、ありがとうございます。

明日以降、順次質問の3-2、3-3のご報告をしたいと思います。

※質問動画はこちらです→「セクシュアリティは生き方ではないことについて」

 

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