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「火事を起こすリスクの高い人について、目からウロコが落ちました~2022.01.18防災等安全対策委員会ご報告~。」

2022年01月18日

皆さんこんばんは、新宿区議会議員・行政書士のよだかれんデス。

本日は所属する特別委員会「防災等特別委員会」でした。

調査事件

1 新型コロナウイルス感染症対策本部会議実施状況について

報告事項

1 区内の火災発生状況等(速報)について

この中で、特に区内火災発生状況の報告で興味深いお話をお聞きしました。

新宿区では2021年中、火災が198件起きており、死者1名、傷者20名となっています。

出火原因で多いのは①コンロ②放火③タバコではあるものの、新宿の特徴としては電気コード・コンセント・ロウソクなどの「その他」による火災が過半数なのだそうです。そして数値化されているわけではないものの現場の感覚としては、“地域コミュニティから孤立している方”による出火が多いのだそうです。

これには私は目からウロコが落ちました。
詳しくお聞きすると、ご近所さん、町会や民生委員、行政職員など他人の目が入らないことで生活環境が悪化して(いわゆるごみ屋敷等)、火が燃え移りやすいものがそばにある環境でガスコンロやストーブなどが使われたり、電気コードやコンセントからの出火につながりやすい・・・ということのようです。

新宿区は高齢者の単身者が非常に多く、しかもこれからも右肩上がりに上昇することが見込まれています。

福祉的観点から孤立を防ぐことが求められるのはそうであろうという感じですが、火災を防ぐという観点からも社会・地域からの孤立を防ぐことが大切だとは・・大変勉強になりました。

私自身も町会に加入しておりませんし、そうした地域とのつながり云々というのが苦手なタイプなので、世間とのかかわりを避けて暮らす人の気持ちも分かります。

ですがひとたび火事を起こせば、その方だけでなく隣近所皆さんを巻き込んで人命を奪ったり重い障害を負わせたり、家や財産や思い出をを滅失させて人様の人生を台無しにしてしまう可能性があります。

何かしらで顔を合わせる可能性がある近隣住民や近隣住民が加入して活動している消防団ではなく、あくまでも仕事として割り切って接する行政職員が訪問して来るほうが気が楽という方もいらっしゃると思います。

消防署と連携し、ハイリスクと思われる方の把握に努め行政がコミュニケーションを持つことが求められているのではと考えさせられました。

監視社会のようになってしまうことは避けなければならないのでなかなかデリケートな問題ではありますが、福祉的観点から孤立を防ぐという考え方をメインとし、プラスして、孤立が火災リスク・他者を火災に巻き込んでしまうリスクをも高めるという観点も注いで孤立防止施策を進める必要がありことを学びました。

まだまだ勉強不足な私にとって、大変意義深い委員会となりました。
それではまた明日。