「STOP!共同親権、STOP!面会交流強制!~DV被害当事者親の皆さんのちいさき声を聴かせて頂きました~」
2020年10月23日
皆さんこんばんは、新宿区議会議員のよだかれんデス。
本日はzoom会議で、DV被害から逃れてお子さんを育てている当事者の皆さんのお話を聴かせて頂きました。ここしばらくで取り組むようになった、STOP!共同親権・STOP!面会交流強制 活動の一環です。
多くの国民が知らない間に、離婚後の単独親権制度を共同親権制度へ変えようという動きが活発化しています。
DV・虐待加害等が原因で、家庭裁判所で子どもとの面会交流を認められない主に男性側が、子どもとの面会交流を求めて執拗に被害親・子どもを苦しめるというケースが多数存在するのだそうです。
現在家庭裁判所は面会交流を推進する姿勢を取っており、それはDVや虐待を訴えて被害親や子どもが面会を拒んでも面会交流を押し付けられ、子の福祉に反する状況であるとして弁護士の間でも問題になっているというほどなのだそうです。連携している弁護士チームの皆さんから重々お聞きしています。
そのような状況でも面会交流が認められていないという事は、会わせて貰えない親側に相当な強い事情があるという事になります。
そうした人々が、単独親権だから会えないのだという認識で共同親権を求めるというケースがあります。共同親権を実現したとしても、DVや虐待をしていれば親権は得られないし、面会交流が認められることはありません。
逆に、単独親権制度でも良好な関係を保ち活発な面会交流や共同監護を行うことが出来ます。親権制度の問題ではないのです。
被害親・子どもたちは暴力親から逃れ、息をひそめて暮らしています。仕事や育児、生きていくことで精いっぱいです。顔や名前を出すことは命に関わる危険性があり、加害親が共同親権制度や面会交流を求めることに対する警告を世の人々へ訴えることが出来ません。
だから報道されることがなく、私たちは現実を知らずに生きています。
一方暴力親は時間もお金も余裕がある上に虐待親が表に出て来れないことを知っていますから、顔を出して声高にロビー活動を行い、メディアに被害者を装って(もしくは精神的に不安定になって本気で自分が被害者だと信じて)登場することもあるそうです。
こうした大きな声ばかりがメディアに登場し、
「共同親権の方が子どものためにいいのね」
という誤った認識が世に広まることを私は危惧しています。
ここ最近よく書いているように、共同親権で出来ることは単独親権でも可能であり、共同親権のデメリット(重要事項決定のたびに繰り返される恐れのある紛争や加害・支配等)は単独親権であれば防ぐことが出来ます。
共同親権推進派の方が良く持ち出す「共同親権になれば別居親も運動会に行ける」という事例ですが、それがDV・虐待親だった場合には運動会が恐怖に包まれることとなります。私の友人の子どもが通う小学校でも大変な騒動があったそうです。そんな事態となって子どもを苦しめないよう、単独親権制度であることが防波堤になってくれているのです。
良好な関係が保てていれば、単独親権制度の下でも別居親も運動会などの学校行事に参加しています。
嫌がらせのためや後をつけて居所を見つけ出すために、審判等を申し立て続ける人もいるそうです。
メディアに取り上げられないちいさき声に耳を傾けるうちに胸が苦しくなり、そして同時に力が湧いてきました。学びを深め、彼女たちと連帯し、ちいさき声を世に響かせていきたいと思います。
皆様のお力添えも、どうぞよろしくお願いいたします。